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震電のナゾ

初めまして、こんばんは。ねずみ太郎ともうします。
開発者Tの命を受けて、このブログに参戦することになりました。
以後よろしくお願いいたします。

1/32震電お買い上げのお客様、ありがとうございました。
もう組み上げていらっしゃるでしょうか?
いやいや、箱を開けてランナーを眺めてニヤニヤするのもいいですよね。
説明書も読み応えありますし。
「震電」ってこうなってたのか!
そんな発見がいくつもあるのではないでょうか。

同時に疑問も次々わいてきますよね。
なにしろ震電は一機しか作られず、実戦経験も皆無ですから推測するしかありません。
そんな震電の謎を考えてみましょう。

ホントにエンジンの冷却は出来たのか?

これです。
空冷エンジンをコクピット後に搭載した航空機なんて他に見たことありません。
あんな細い空気取り入れ口からの風で冷えるのか?
通常と前後反対配置で、ちゃんとシリンダーに風が当たるのか?
強制冷却ファンが付いてると言ったって、さぞかしエンジン過熱に苦労したのでは?
説明書をパラパラめくりながら見てると、そんな気がします。

と、ここで思いつきました。
強制冷却ファンの空冷エンジンメカって他にもあるじゃないですか。

「ポルシェ911」
いわずと知れたドイツのスポーツカー。

あと
「フォルクスワーゲン・ビートル」
もそうですね。
ボディの後ろにエンジンがあるRR駆動形式の自動車。
「バサバサ」聞こえるエンジン音は冷却ファンの音なんだそうです。
水冷系統の重量が省かれるので軽量かつコンパクト。頑丈で耐久性もある。

その冷却の秘訣は「オイルクーラー」です。
エンジン内を循環しているオイルは潤滑の目的だけでなく、冷却の機能もあります。
オイルクーラーで冷やされたオイルがエンジンを冷やすのです。
そのためポルシェ911のエンジンオイルは12リットルも必要なのです。
副次的なものですが。やっぱり純粋に風だけでは冷えないんですね。

では震電は、

あるじゃないですか。でかいオイルクーラーが二つも。
しかもエンジンオイルが165リットル!(零戦は54リットル)
説明書14ページに出てくるパーツD−11を見てください。
どおりでオイルタンクが異常にでかい訳だ。
これは油冷エンジンとは言わないまでも、
「オイルの冷却性能を積極的に利用した空冷エンジン」
というのが適当でしょうか。

説明書の11ページに出てくるパーツD−27はそのものズバリ
「筒圧・油温調整把手」
ですね。
これでオイルクーラーを操作してたんでしょうね。
「ハ43」発動機にもきっと強化されたオイルポンプが付いていたはず。
左右のオイルクーラー用に2系統あったとしてもおかしくない。
ただ、そういう資料は見たこと無いんで推測です。
ご存知の方おられませんか?

エンテ形式の機体外形ばかり取り上げられる震電ですが、
このエンジン冷却方式もかなりの特徴です。

帝國海軍脅威のメカニズム
だと私は思います。

結論!

震電は戦闘機界の空冷ポルシェだ・・・
あるいは。
空冷ポルシェは自動車界の震電だ!

以上、ねずみ太郎でした。
震電関連 : comments (8) : trackback (x)

この記事へのコメント:

こんにちは。
久しぶりに見に来たら、とても興味深い書込みがあったので
喜び勇んでコメントを書いてしまいます。

確かに推進式は排熱をどのようにするのか不思議ですね。
牽引式と違ってプロペラ後流の効果がないので、
上記の通り、油冷に頼っていたというのも納得できます。

ただ油冷とは言っても、オイルクーラーをどうやって冷やすか
となるとやはり多くの空気を流さなければいけないですし、
またシリンダーヘッドの排熱は多くを空冷に頼らざるを得ないので、
そこは飛行速度で補ったのではないでしょうか。
高速で飛行することでオイルクーラーやエンジンに空気を流して
冷却していたものと予想します。
エンテ型の機体であることからも、
低速での性能を多少犠牲にしているのかも知れないなと想像してしまいます。

説明書30ページにカウルフラップがありますが、
エンジン冷却とは目的が違いそうですね。


全然製作進めてなくて、HTD京都7で合わせる顔もありません・・
オヤジさんに怒られに行くようなものです (笑
やまぐちさんURL02/Mar.2010 [Tue] 1:081TSg.lio
おお!ねずみ太郎さん、開発者も顔負けな解説ありがとうございます!

確かにこれだけのモンスターエンジンを搭載していたら冷やすのにも一苦労ですよね。それを大戦末期のあの状況下で資材も不十分な中、ここまで考えられた構造を実現化させた当時の開発陣の意気込みが伝わるキットになっていたらいいなと思います♪

そして、やまぐち様もいつもコメントありがとうございます!^^

さすがにお詳しいですね!やはりメインの冷却のキモは飛行時の空気の流れ(空冷)によるものですが、地上運転時での冷却も考えられているのがミソですよね♪

震電コンは途中でもいいからぜひ参加してくださいね。(笑)
開発者TさんURL02/Mar.2010 [Tue] 9:34ViIG.KSU
オイルクーラーの件ですが…
すぐ横をエキパイが通ってますよね?
いくら高速で空気が通過すると言っても、放射熱は避けられ無いと思うのですが…
キットを見て、「これで大丈夫だったんかな?」
と、思いました。

それから、開発で得られた情報を一冊の本に纏めて頂けたら嬉しいな。

是非、買いますよ。
necoさんURL06/Mar.2010 [Sat] 9:44JxnGMV56
>neco様

コメントありがとうございます!^^

実際に飛行した場合にはかなりの高速で飛んでいるので吸排気でパイプからの放射熱くらいはなんとかなったかと思いますが、そもそも実際にはまともに飛んでないので真実は闇の中です。^^;

その辺を想像でカバーするのも楽しみ方のひとつかもしれませんね♪

震電情報に関しては、キットの作り方などと絡めてなんらかの形で世に送り出せたらなと思いますので楽しみにお待ちくださいね!^^
開発者TさんURL08/Mar.2010 [Mon] 15:51ViIG.KSU
精密図面を読むvol.4によるとJ4M閃電の開発では前方ダクトから冷風を入れてシリンダー、滑油冷却器を同時冷却し、後部ダクトから排出する方式を試験胴体でテストを重ね、完全冷却に成功したとのこと。特許有るみたいです。

ここら辺から調べても何か分かるかもしれませんね。
って閃電の資料なんて残ってるんでしょうか・・・
damawoさんURL09/Mar.2010 [Tue] 8:53uE1VMsgg
>damawo様

いつもコメントありがとうございます!^^

閃電は双胴型なのが震電と違う部分ですが、おおまかな冷却機構は似ていたようですね。しかも、実戦配備されずに試作中止になったのに特許が取れているのがすごいです!

ある意味閃電の成功が震電へとつながっていったと考えると面白いですよね♪閃電自体はコードネームまで付されていることを考えるとあちこち資料が残っているかもしれませんね。^^
開発者TさんURL09/Mar.2010 [Tue] 9:37ViIG.KSU
あの巨大な滑油タンクはフルカン接手過給機が大量に潤滑油を消耗するため、もしくは油密を保てないためであって、決して”油冷”の為ではない。現に試作5号機以降は機械駆動の1段3速過給機に換装される予定であり、それに伴い滑油タンクも縮小される事になっていた。
もうひとつ、胴体上下のダクトをもう一度よく見るべし。推力式単排気管が接続されているのに気づかないか。この部分、実は増速排気管(オーギュメントチューブ)といってエンジンルーム内の空気を吸い出す構造になっている。この機構は同年代の米海軍の試作艦攻XBTKにも採用されて効果は実証済み。さかのぼって独空軍のFw190の排気管も似た様に処理された結果、エンジンルームが十分に冷却された事で空力的にマイナスなカウルフラップを廃止できたという事実もある。増速式強冷ファンはあくまで地上運転時の補助に過ぎない。
ちなみに某兵器評論家N・Hは自身の著作で震電のエンジンは液冷にするべきだったなどと書いていたがナンセンスもいいところ。液冷エンジンを胴体中央に納めた機体(景雲、キ−64、Do335、XP−58、P−39など)はいずれもトラブルに見舞われ失敗(前4者)
きゃぷてんぶらっくさんURL31/Mar.2010 [Wed] 22:46i/VSCO2A
(切れたので続き)もしくは凡作どまりとなっているが、これらはいずれも液冷エンジンはラジエターで水・滑油を冷やしておけば十分と錯誤したため。液冷エンジンといえども本体にも十分冷気に当てておく必要があった。この点、震電のエアフローは設計段階からよく考えられており、冷却不足になることは無かった筈。
きゃぷてんぶらっくさんURL31/Mar.2010 [Wed] 22:54i/VSCO2A

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