- 目次 -
  • ■ さあ!今日はいよいよIPMSテルフォードの開催第一日目です!
  • ■ そうこうするうちに、私の出番、ミートザメーカーの時間が迫って参りました。
  • ■ ミートザメーカー 講演内容全文

ほ~ら! この美味しそうな英国風ハンバーガとサンドイッチは「スケールプラスチック&レール」を主催するジムさんの奥様、シャーリーさんからの差し入れだ! 見たとおりとても美味しい上に、ボリユームもタップリ! 疲れた身体になによりのごちそうでした。 シャーリーさんありがとうごちそうさま!

■さあ!今日はいよいよIPMSテルフォードの開催第一日目です!

 朝早くから駐車場に入りきれないほどの車、車、車の列が続いています。

 オヤジばかりで満タンの車、家族と同伴みんな一緒の車、大きい車、小さい車、なんとこの車みんなが「ホビーファン」で、しかもこのイベント会場を目指してやってきているのかと思うと、何故か私の心に熱いモノがこみ上げてきます。

 ざわめく早朝の、イベント会場周辺のあたり一面からはホビーファンの醸し出す、ある種独特のパワーのようなものが溢れてくるような、そんな活気有る第一日目の朝となりました!

 さあ、気を引き締めて、私達も会場に入場です!!

 前日、すっかり準備が整った造形村ブースの前にも、まだ開場の1時間も前なのに、何やら行列のような、そうでないような、それでいて楽しそうなオヤジさん達の群れが出来ては無くなり、また出来ては無くなっています。

 そうなんです。 一般開場は10時からなのです。

 その一時間前はIPMS会員のみのお買いまわりタイムにあてられているのです。

 でも今はまだ午前9時前。 販売を開始するには少し早いのです。

 勿論、予約は受け付けることができます。

 IPMSのイベントでは、どこでも当日予約の方が結構多いのです。
ここテルフォードでも当日の朝に予約される方が目立ちます。

 そうこうするうちにブースの前にはもう、長蛇の行列ができはじめました。

 販売開始を待ちきれない予約済みの面々が、自発的に列を形成し始めてくれているのです。 ここ英国でも、また世界的に見てもホビーオヤジの行儀は良いと決まっているのです。 ね!? ご同輩!!

 そして時はついに開場時間を告げる10時に!

 いよいよ造形村ブースでも、またあちこちのブースでも一斉に販売が開始となりました!

 一気にレジ前は戦闘状態に突入です!
行列が進み、その先頭に来るや、みなさん次々に自分の予約品を指さしながら笑顔と英語で一斉射撃の乱れ打ちです。

 これぞIPMS名物の白兵戦闘ならぬ販売戦闘の様相そのものです。

 ところが皆さん! 我が造形村ブースで英語ができるのはたった3名しか居ないのですう! 私を筆頭に、開発のTとNは全くの無防備のままで戦闘開始ですぅぅぅぅぅぅぅ!
6名のスタッフが居ても、3名は機関銃ならぬ石ころと棍棒くらいしか抵抗のすべがないのですぅぅぅ!!

 見れば早くもSWSキットを小脇に抱えて嬉しそうな顔のホビーオヤジ達がこちらを目指して襲いかかってきます!!!

「ほらぁ!買ったぜぇ~!!」
「SWSだよ、SWS! 判ってるかい!」
判ってます判ってます。そりゃあもう、なんたって、私が作らせているんですから。
「この他にも、あれと、あれ、あれもみんな買ったぜ~!」
なんて嬉しい事を口走るオヤジばかりなんでしょう。
私もオヤジ以上のしかも日本のオヤジなんですが、英国のオヤジがこんなにも親しげに見える事ってあるでしょうか!? いいぞ~オヤジイ!!

 しかもよ~く聞いていると、言葉が微妙に違うのに気がつきます。

 そう、ここは英国なのに、ドイツやフランス、チェコやイタリア、中にはウクライナやスペインという遠くからも参加されているようです。

 英語ですら判らない無防備の私達3名に、ドイツ語やスペイン語はもう、何が何だか、、、、、完全にわかりましえ~~~~ん。

 でも、みんなスケールモデルへの情熱だけは共通です。
多少言葉が不自由でもそこはキットと、完成品と、写真と笑顔があればなんとか話は通じます。

さあ!いよいよ一般入場者に向けて一斉に開場です!
予約済みの方も、そうでない方も、あっという間に入り乱れて、ブースは早くも混雑の様相を呈してきました。

SWSを知っている方も、知らない方も、また始めて見る方も熱心に造形村ブースを見てくださいます。 しかもみなさん全員が模型ファンというのですから、嬉しさがこみ上げてきます!

おっと!来客の中にはまだ少年らしきファンも!!
大人に混じって真剣にSWSキットの展示品に見入ってくれています。
私にもこんな年頃がありました。キットが欲しかったな~!

次から次に来訪者が! そして皆さんとても気さくに声を掛けてくれます。
その真剣な表情から、SWSへの期待感が伝わってきて思わず私も熱くなってしまいます。 ありがとう皆さん!

おお~っ! 早速スカイレイダーをものにしましたね!
これであなたのコレクションには凄みと迫力が倍増いたしますぞ。
今年の冬の楽しみはこのスカイレイダーで決まりですね、感謝です!!

こちらの方はSWSマスタングをゲットです!
写真左、笑顔の開発者Tは、実は攻略本の編集担当者もいたしております。 だから嬉しさも倍増です! お買い上げ誠にありがとうございます!

私は今回は、スカイレイダーにしたよ。
うれしそうな笑顔の貴方にこのキットをお届け出来た事は、私達にとって本当に光栄です。 これからもSWSキットの展開にご期待くださいね!

勿論、わたしもスカイレイダーにしたよ。 嬉しいですね~!!
あなたの想像と、ご期待に相応しいA1Hが完成できますぞ!!
どうぞゆっくり楽しんでくださいね。ありがとうございます。

ほら、わたしはタンクTa152にしたよ。 余裕のあなたの選択は正解ですぞ。 なにしろ1/32で本格的なTa152が見事に再現出来るのですから。
全体の形も細部もお楽しみに!

側に立つ少年はお孫さんでしょうか? いいですね~!
私の夢も孫と一緒にSWSを楽しむ事なんですよ。
おじいちゃんの凄いところを見せつけてやってくださいね。

とうとう買ったよ。 イイネこの感じは。 そんな気持ちが写真からも伝わってきます。 Ta152は何と言ってもその長大な主翼と美しい胴体、そして力強い外形が魅力です。 内部構造も凄いですよ!

私もTa152にしたよ。いや~!! ありがとうございます。
もうこれで今年の冬から春にかけて、あなたはこいつの虜になりますぞ、きっと。 やっぱりドイツ機はカッコイイですよね。s

いや~あなたはP-51Dのオプションパーを選んでいただけましたね。
これでもう一層の完成度アップを保証いたします。
P-51にはまだまだ沢山のOPパーツがありますからよろしく!!

おお~!! やりましたね~!! A-1Jスカイレイダーじゃあないですか。
このキットは私の肝いりで開発いたしましたから、完璧なスパッドが完成しますぞ。 どうぞ隅々まで楽しまれますように。

お買い上げのTa152はこの開発者N(左)が設計いたしました。
あなたの数あるコレクションの中でもキット異彩を放つことでしょう。
このキットを選んでくださったあなたに心より感謝です。

おっ! Ta152とケッテンクラートをセットでお買い求めですね。
なんだか素敵なジオラマが計画されているようです。
完成したら私達にも見せてくださいね。私まで嬉しくなってきますぞ!!

おお~!! あなたはアランさんではないですか! IPMSフロリダでもありがとうございました。 そしてここテルフォードでもこんなに沢山のお買い上げ本当にありがとう! 勇気が湧いてきます!

なんと~こちらでもこんなに沢山のお買い上げではないですか!!
開発チームを代表して心より御礼を申しあげます! SWSは正に貴方のために開発したようなモノですね。 ありがとうございます!

A-1Jを持つあなたのその嬉しそうな笑顔が何もかもを物語るようですね。
ようこそSWSキットの世界へ! このキットには、あなたを驚かせる要素が一杯詰まっていますぞ。 どうぞお楽しみに!!

もはや貴重な存在となったSWS震電をお求めですね。
このキット、実は私のコレクションの中から持って来ました。 だからもう残りは殆ど0という有様です。でも貴方にお届け出来て良かったです。

A-1Jを持って、余裕の表情のあなたにふさわしいこのキットこそ造形村が自信を持ってお届けする快心の一作です。 正に実機を組むような醍醐味が味わえますぞ。 存分に楽しんでくださいね。

あなたが選んでくれたのはSWSマスタングですね。 お目が高い!! 美しい外形の表現はもとより、機体構造の再現からエンジンの取り付けや、コックピットの再現まで、実にマスタングが堪能できますぞ!

おお~やはりあなたもマスタングを選んでくださいましたか! 感謝です! WWIIの最優秀戦闘機の姿を余すところ無くキット化いたしましたぞ。 じっくり、ゆっくり全ての内容を楽しんでくださいね。

もはやこのTa152の前にTa152は無い。 そんな心意気で開発いたしました。 最後のドイツ空軍レシプロ戦闘機の存在感と美しさを、どうぞご堪能あれ。 プロペラの削りだし工作も楽しんでくださいね。

またまたA-1Hをお買い上げありがとうございます。 こいつは楽しめますぞ。 なにしろそのエンジンの工作だけでも、一昔前のキット一個分ほどの濃密さです。 スケールモデルの世界はもうここまで来ました。

SWSマスタングとその攻略本をご一緒にゲットのあなたに拍手です!!
そうです。 これを読んでから作るのと、そうでないのとでは、その楽しさがまるで違います。
どうぞ両方とも楽しんでくださいね。

なんと~残念!! この写真からでは、何をお買い上げいただいたのかが判別できません。 そのサイズから想像してマスタングか、それとも震電か。 ともあれ、ようこそ造形村ブースへ。 そしてお買い上げに感謝です!!

A-1Jとそのウェポンセットを同時にお買い上げですか!!
嬉しそうな貴方の顔に、私まで嬉しくなって来ますぞ。 どうか細心の注意を払ってA-1Jの全てを楽しんでくださいね。 きっと驚きますぞ~~!!

こちらの貴方もA-1Jとそのウェポンセットですね! イカス選択ですぞ! 私の夢だったスカイレイダーを貴方にも楽しんでいただけるなんて、なんて嬉しく、そして光栄なことなのでしょう。 その強烈な造形美が素敵です!

おお~またしてもA-1Hとそのウェポンセットを選択ではないですか!! ありがとうございます。 この機体に秘めた多くの歴史、その戦史がファンを引きつけて止みませんね。 もの凄くカッコイイ機体に見ほれてしまいます。

貴方はウェポンセットがお気に召しましたか。 1/32で、この年代の多くの機体にも流用が出来ますぞ。 やはり軍用機たるものその爆装状態のお再現には、正確なウェポンが必要ですね。

A-1Hのお買い上げが続きます。 皆さんとても嬉しそう。 そうこうする内に、ご予約品の山がドンドン小さくなってきました。 いや~!果たして準備の商品が明日まで持つのだろうか。 そんな心配が迫ってきました。

私もA-1Hだよ。 参ったかね。 いや~ありがとうございます。 参りました。でも貴方の選択眼は確かですぞ。 このキットの素晴らしさはあなたの腕前があればこそ光ります。 頑張って完成させてくだされい!

あなたはマスタングですね。 この子の凄いところはその端正なスタイルに秘めた凄まじい破壊力です。 無論、このSWSキットはその特徴的なデザインを余すところ無く再現していますぞ! 存分にお楽しみあれ!

A-1J・Hに、その攻略本、そしてアフターパーツまで! もうこれであなたの今年の冬の楽しみは確定ですな! そしてこのキットがあなたのコレクションに大いなる価値を付与することを! 楽しんでくださいね!!

素敵な笑顔の貴方にはSWSのA-1Jがぴったりですな!
このキット、一旦作り始めたら、もう虜になるほどの面白さですぞ。
なにしろ本物の機体を組むような醍醐味なんですから。

Ta152を手にほほえむ貴方の頭には、もう完成作品の姿が描かれていますな。 そうです長大な主翼の平面、断面、上半角の再現に加え、ねじり下げまでばっちり決まりまるその姿は最高ですぞ。

こちらもTa152を手に笑顔がこぼれます。 あなたの期待どおりに完成させたらぜひあなたのご友人達にも見せて上げてくださいね。 32スケールでドイツ機の迫力にはきっと圧倒されますぞ!

おお~! なんだか震電を手に、あなたの決意のような神聖なモノが伝わってきますぞ。 そうです震電とは、日本海軍戦闘機最後の意地というものが詰まっているのです。 楽しんでくだされい!

なんと!! 若手の貴方が手にしたのはTa152ではないですか!
さすがに英国のマニアの層には厚みがあります。 じっくり手を入れてドイツ空軍最後の名機をモノにしてくださいね。

ハァ~イ! 私はTa152に決定だよ。と、顔じゅうおしゃれなヒゲでまとめた貴方の選択は正しいですぞ! なにしろこのキット、今や希少価値までがついているのですから。 あなたはラッキーです!

こちらはA-1Jを手に、思わず笑いがこみ上げてくる紳士の姿が。
ついにあなたのコレクションにこいつが加わるなんて、私までが嬉しくなって来ます。 あなたの幸福なホビーライフに乾杯!!

もう、嬉しさが画面からびんびん伝わってきて、思わずVサインを送ってしまいそうになりました。 SWS A-1Jをあなたにお届けできたことに誇りと感謝をお伝えいたします。 ありがとうございます。

幸運にもSWS震電をゲットしたあなたに贈るこの言葉。 良かったですね~ 骨格構造からエンジン、コックピットの再現まで、きっとあなたの模型感が良い方に激変することでしょう。

ほら! P-51Dだよ。こいつを探していたのよ。
そうです。あなたのP-51Dに相応しいのはこのSWSマスタングですぞ。
なんと言ってもプラスチックモデル新世代の代表選手なんですから。

記念すべきSWSの第一作。 震電が今、貴方の手に委ねられました。
さあ、これからはあなたの腕の見せ所ですぞ。 日本海軍最後の戦闘機の姿をぜひ再現してやってくださいね。

さあ~て、貴方の手にあるのは・・・?
光って中身は不明ですが、アフターパーツまで準備されているところを見ると、もう頭の中には工作モードに入っておられますな。 あなたのホビーライフに良いことがありますように。

偉大なTa152は偉大なあなたのコレクションに偉大な足跡を残します。
世界中のTa152ファンが長年、夢にまでみた願いが、今ついに叶います。 さあ! 楽しみまくってくださいね。
素晴らしい完成作品になりますぞ。

A-1JHに装備の爆装キットを決定したあなた、実に素晴らしい!
なにしろこれらが装備されたとたん、A-1Jスカイレイダーは巨大な作戦機に変身するのです。 ビッグスパッドの凄さを再現してくださいね。

もしかしてご夫婦で模型を楽しんでおられるのでしょうか! 嬉しい~~!
何を隠そう、私の女房殿も、こと模型にだけは全幅の信頼と親近感を持ってくれておりまする。 これからも末永く楽しんでくださいね。

マスタング&攻略本の最強セットをお買い上げいただきありがとうございます。 読んでから作るか、作りながら読むか。 二重三重に楽しめます!
今後、デカールもドンドン充実してゆきます。 お楽しみに。

おお~! こちらは親子で楽しむ模型ファンでしょうか。 いいね~!
実は私の息子二人も私の会社で頑張ってくれています。 若いときから本物に触れる幸せは大きいモノが有りますね。 ガンバレ!!

とうとうSWSマスタングをゲットですね! お目が高いあなたのためにこのキットは生まれました。
まさに造形村でなければのアイデアをいっぱい詰め込んだ新しい時代の新しいスケールモデルですぞ!

SWS震電キットに高い評価が集まるその訳は、あなたがこれを製作するときに初めて明らかになりますぞ。
先進的な機体構造とその神秘とも言えるバランス設計の妙を存分にお楽しみください。

震電とその攻略本を同時ゲットした貴方の判断に拍手です。
スミソニアンに現存する機体取材の資料。 丁寧な工作案内の記事、そして正確な図面までついて、あなたの製作意欲をかきたて続けます。

おお~あなたはケッテンクラートですか。
32スケールだから様々なドイツ機に対応させてディオラマが楽しめます。 SWSですからエンジンや内部構造までしっかりと再現されています。

SWS開発チームのKと一緒にTa152を手に楽しそうなあなたありがとうございます。 このキットが完成したら、きっとあなたはもうSWS支持者のお一人です。 これからも応援してくださいね。

SWS開発チームTと並んだあなたの側の美人はだあれ?
美しいマスタングと美しいあなたに、造形村ブースのまわりが明るくなりました。 ありがとう。来年もここへ来てくださいね。

「He219ウーフーを楽しみにしているからな。がんばれ!」
はい、ありがとう!がんばりますぞ!
「雷電はもう買ったからな。」
え?そ、それは違うメーカーの品物ですよ!
「1/48も良いけど1/72はどうした?」
ええ、いずれやりますよ!
「そうか、早くな。 私は1/48しかやらないからな。 え?これか。 これは例外じゃよ例外!」
と、小脇にはしっかり1/32 P-51Dが! いいぞホビーオヤジ!
「SWSは価格が高いぞ!」
いえいえ、その分、内容と価値は3倍、いや5倍ですぞ! しかも超がつくほどの希少性もありますぞ。
「わかっとる、わかっとる」
「3色ランナーはだめだ。」
はいはいウーフーからはグレー一色にします。
「いや、私はあれが好きだったけど。」
ほらほら、そうでしょう。

 などなどイベント現場ならではのするどい突っ込みが続きます。

 また、私達が準備したリクエストボードにも、書ききれないほどの機種名が溢れてゆきます。
途中で何度も写真を撮っては保存、そしてまた新しいボードに書き込んでもらうということが繰り返されました。

 リクエストくださったあなた、本当にありがとう!

 必ずや、あなたの夢は実現させて見せますからね!
特に英国機の実現は近いですよ! 勿論ドイツ機も日本機も!
おっと米国機は今、クイズに出ているあいつ2機が素晴らしい内容で進行中ですぞ!

 でもね、だれかが記入してくれた1/32スケールでB-29やB-1などは、絶対にありえませんぞ!
私の家に入らないのは即ボツとなりますからね。

「クイズのあれ、練習機だろ?」
とにこやかに正解を告げてくださる方。
やっぱり、判ります? だったらあなたクイズに応募しなきゃあ~。
「B-29にB型なんてあったっけ?」
「ピカピカに磨いて奥さんをそれに乗せるの?」
・・・・・・・・・。
「だったらT-6もやらなきゃあ!」
と、私の考えなどもうすっかり見透かされていますね。やりますよこれらは!!
「次のSWSはこれだぜ!」
とHs129の完成作品までひっさげて、見せてくださったあなた。ありがとう!いつの日か必ず!!
「ブレニムを忘れるなよ!おっとモスキートも!」
はいはい勿論!
「現用機、ジェットはどうしたのだ!」
勿論やりますぞ!かつてあなたが見たこともないようなキットにして出しますからね。買ってくださいね。

 楽しい話題や質問や、はたまた難問やグッドアイデアが、まるで会場中の空から降ってくるようです。

 そして開場から2時間! なんと、我が造形村ブースにうずたかく積まれていたSWSキットが、早くもこの時点で、ほぼ売り切れの状態になってしまったのです!!!!

 テーブルの上には「後で取りに来るから」と、予約済みの札が貼られた数点が残るのみです。

 ところがそんなことは知らない皆さんが、あとからあとからやってきます。

「ええ~!?もう売り切れ!! クリスマスプレゼントにしようと思っていたのにぃ~! どうしてくれるのさあ!」

 ごめんなさい! 許して~~! 皆さん、うらめしそうに予約済みのSWSキットをにらみつけて帰ってゆきます。

 まだ明日もイベントは続くのに、本当に申し訳ないことになってしまいました。

 あの日、せっかく造形村ブースに足を運んでくださったのに、売り切れ続出でご迷惑をおかけした全ての皆さま、本当にごめんなさい!!

俺はこいつが実現したら必ず買うぜ!
と、思いのまま、沢山のリクエストが書き込まれました。 皆さんの熱意と、その発想に私まで楽しませていただきましたよ。 ありがとう!!

まだ早朝につき、造形村ブースには予約品の山が!
なんとこの後約2時間で全ての品物がファンの元に旅立って行きました。 皆さん本当にありがとう。 SWSを楽しんでくださいね。

新製品コーナーにモデラーの熱い視線が集中です!
32ウーフー、32雷電そして48シリーズには震電とTa152が勢揃い!
作った人だけが知るSWSの真髄をあなたにもお届けしたいのです!

美人からの質問には思わず私の力も入ります!! まさか彼女と模型を楽しんでいる? あなたには空襲があるかもしれませんぞ! 美人とSWSのどっちを取るのさ!? どっち!?

息子さんでしょうか? ふたりして日本海軍戦闘機「雷電」の試作品を吟味する頼もしいお父さんです。 いいな~。 模型をねだる時はハッキリとSWSが欲しい! と言うんですよ! ね。

久しぶりに私自身が塗装をしたウーフーの写真を撮るあなた。 角度はこれで良いですか? ほら! 主翼の角度も胴体の再現度もバッチリ決まっているでしょ。 素晴らしいキットになりそうです。

■そうこうするうちに、私の出番、ミートザメーカーの時間が迫って参りました。

 そう、このIPMSテルフォードのイベントの中で、私の講演プログラムが組まれているのです。

 私自身の口からSWSキットの背景や、それが生まれてきた経緯を語れ。

 という趣向で、貴重な一時間が与えられていたのです。

 テルフォードに集う、沢山のモデラーやホビーファンの前で、私とSWSの話が出来るなんて、なんてラッキーなんでしょう。

 ここで当日、IPMSテルフォード会場に行けなかった方、また、会場には行っていたけど、ブースを見て回るのに忙しくて造形村オヤジの話なんざあ聞いてられなかった。

 と、ある種ずぼらなあたなのために、特別にこのブログで、その講演内容全文を公開いたします。

 これを聞かずしてSWSは語れませんぞ。

 これを読めば、きっとあなたもSWSキットが欲しくなりますぞ。

 そしてこれさえ頭に入れておけば、スケールモデルの新世界に入って行く事が出来ますぞ!

 どうか、他の部分はパスしても、ここだけは外さないで見てやってくださいね。 きっと目の前がパッと明るくなること請け合いですから。

ミートザメーカーにお越しの皆様、その節はありがとうございました。
ホラホラ皆さん賢そうな紳士ばかりです。
SWS開発のきっかけや造形村の歴史、模型への熱い想いを聞いていただく事が出来ました。

通訳者は息子のKが担当。 私の早口の日本語を、これまた早口で翻訳です。
なにしろ我々に与えられた1時間では、光速でしゃべらねば時間オーバーになってしまいます。 聞く方もたいへんです!

おお~質問コーナーに挙がるこの手の多さよ!
皆さん開発機種にはかなり突っ込んだ質問が出ましたぞ。 私も調子に乗ってかなりなところまで回答です! 結構、意外なモノもあったでしょ?

いやああ~~!! それにしても英国の模型ファンの乗りの良いこと!
思わず私もスタッフも、その楽しい雰囲気に笑顔がこぼれます。
ユーモアの本場ですもの、素晴らしい聞き手の反応には感心です。

ミート ザ メーカー 演題
「スケールモデルの世界に新しい風を送りたい!!」

Meet the Maker "I want to blow the New Wind through the Scale Model World!!"

①挨拶
Greetings

模型ファンの皆さんコンニチワ!
Hello to all Scale Model Fans!
日本からこの歴史有るIPMSテルホードにメーカーとして参加しているボークス、そして造形村代表の重田と申します。
My name is Hideyuki Shigeta. I am the president of Zoukei-mura Incorporated. We, a manufacturer from Japan, have come to participate in this historic IPMS Telford show.
この栄えあるIPMSテルホードの、しかも「ミートザメーカー」という意義深い講演の、その講師としてお招きいただきましたことに深く感謝をすると共に、社員一同もまた今日の日を心より光栄に感じております。
Thank you very much for inviting me as a speaker at this significant IPMS Telford Scale Model World "Meet the Maker" lecture. Being here today is a great pleasure and an honor for me and all of our staff.
ありがとうございます。
Thank you very much.
また私達、造形村がお届けしているSWSキットの開発について、これ以上は考えられないという、絶好の発表の場を与えていただくと同時に、貴重なチャンスをいただきましたIPMSテルホードの開催関係者の皆さまにも、心より御礼を申しあげます。
We cannot even imagine a better place to deliver a lecture about the development of Zoukei-mura SWS kits. I would like to express my deepest gratitude, from the bottom of my heart, to everyone involved in this IPMS Telford show, who gave us this valuable opportunity.
約1時間という短い間ではありますが、スケールモデルの世界に新しい風を送りたいという私達造形村のSWSキット開発に対する意図や理念、そしてその心意気などを感じ取っていただければさいわいです。
Though it is only one short hour, we would be very happy if we can make you understand our concepts, aim and spirit regarding Zoukei-Mura SWS development. Our aim is to blow the New Wind through the scale modelling world.
そして本題に入る前に、2011年3月11日我が日本を襲った東日本大震災という未曾有の大災害に際し、英国を始め、広くヨーロッパの沢山の国々から、多大なる支援と、心からの激励の言葉をいただきましたことに、日本国、そして国民の一人として心より御礼を申しあげます。
Before I begin my lecture, I, as a citizen of Japan, would also like to thank all of the European countries, starting with Great Britain, for your huge support and sincere encouragement on the immense disaster of the Great East Japan Earthquake on March 11th, 2011.
皆さまからの暖かい支援のおかげで、日に日に復興を進めていることをご報告させていただきます。
Thanks to your warm support, Japan is recovering day by day.
誠にありがとうございました。
Thank you very much, with all my heart.

②SWSキットへの会場内アンケート
Special SWS Event Questionnaire

さて、今や1/32スケールの飛行機モデルの世界で注目を集めつつあるSWSキットですが、ここで会場の皆さまからのアンケートをいただけたらと思います。
And now, I would like to ask you some questions about the 1/32 scale SWS airplane model kits that are now getting very popular throughout the world.
どうか私とSWSキットを応援するという意味で、質問に元気よく手を挙げていただけますようにお願いします。
To support me and our SWS kits, please happily raise your hand in reply to my questions.
では、皆さんの中で?
All right.
1. SWSキットを知っているという方はおられますか
Please raise your hand if you know about the SWS kit brand.
2. SWSキットを買ったという方はおられますか?
Now please raise your hand if you have ever bought an SWS kit before.
3. SWSキットをもう既に作ったという方はおられますか?
Nice! Please raise your hand if you have already built an SWS kit.
4. これからSWSキットを買おうかと考えておられる方はありますか?
Ok. Now please raise your hand if you are planning to buy an SWS kit.
5. SWSキットは知らないという方はおられますか?
Good. Please raise your hand if you don't know anything about SWS kits.
ご協力、ありがとうございます。
Thank you very much for your cooperation.
ではこちら側(手の上がった方向を指さし)のこれからSWSキットを買おうかということに手を挙げていただいた方を中心に話を進めて行きたいと思います。
All right, I will continue my speech concentrating on those people who are thinking of purchasing an SWS kit (pointing in the direction of the people who raised their hands).
まずなんと言ってもSWSキットの良さは買っていただかないと判りません。
SWSキットは作る前、作るとき、そして作った後もずっとその良さが心に残ります。
First of all, you will never know how wonderful and different the SWS kits are until you buy one.
Our concepts of SWS are designed to give the modeler a total experience. From first examining the kit, to building and completing the kit. You will feel the high quality of our SWS kits during the whole process of assembly.
ぜひあなたの飛行機モデルのコレクションに加えてくださいね。
きっとあなたが今までに見たこともない、新しいスケールモデルの世界がそこには広がっていることを実感されることになるでしょう。
Please think about adding an SWS kit to your airplane model collection.
It will definitely make you realize that a whole new scale model world is available to you. The scale model world you have never seen before.

③造形村はボークスグループというホビー専門メーカーの原形製作部門として誕生。
The Birth of Zoukei-mura as the Master Sculpting Division of a Hobby Specialized Manufacturer, VOLKS Group

ボークスグループという企業の母体であるボークスというホビーショップは今から40年前。
1972年の12月に日本の京都市と言うところに誕生いたしました。
A hobby shop called Volks was born 40 years ago in December, 1972 in Kyoto, Japan.
It was the foundation of today's Volks Group.
日本の有名な古都である京都は1200年間という長い間、歴代の天皇が住まいをされた御所がある、古い王城の地であり、今も約150万人の市民がそこに暮らしています。
The city of Kyoto is famous as an ancient capital where successive Japanese Emperors lived for more than 1200 years. It is a historical place with ancient temples and about 1.5 million people live there now.
ちなみに日本という国は、4つの島からなり、世界の中で約3%の国土面積を占めるにすぎない小さな国家です。
その小さな国の中に1億2000万人の国民が暮らしています。
By the way, Japan consists of 4 main islands.
It is a small country covering only about 3% of the world's land territory with a population of about 120 million people.
さて、その京都市の中に当時、24歳の私と、21歳の妻のたった二人が創業した模型の小売店がありました。
And in that city of Kyoto, we established a model kit retail shop. It was only the two of us, my wife and me. I was 24 years old and she was only 21 at that point.
それが今日の、私達ボークスグループのすべての始まりでした。
その創業のお店の広さは、なんと5メートル×4メートルほどの面積でした。
This was the beginning of all that we call VOLKS Group today.
It was a very small shop. When we started, the size of my store was only 20 m2.
自家用車一台がやっと止められるほどの、小さな小さなホビーショップでした。
しかもそのお店には、私の趣味だった、飛行機のプラスチックモデルキットしか置いていないという当時としても、とても変わったお店でした。
It was so tiny and narrow that you could only barely fit a car in that space.
Moreover, it was quite a strange shop. We solely carried airplane plastic models there, because it was my hobby.
それは変わったお店と言うより、オーナーの私が、それ以外の事は何も知らなかったというのが本当のところだったのです。
だから周囲の同業者達からは何時潰れるだろうと、そんな関心をもって見られ続けていたという話を後になってから知りました。
The store was strange, but honestly I didn't know anything other than airplane model kits at that time.
Later on, I heard that other people in the same business were looking at us and wondering: "When will they go out of business?"
経験も、知識も、また信用もお金も、何も無い、あるのは勢いだけという幼いホビーショップの誕生でした。
We had nothing. No experience, no knowledge, no credit and no money. A young hobby shop was born, and all we had was our enthusiasm.
でもそれは小さくてもいつかは自分の手で模型店を開業してみたいという、私の夢が詰まった大きなお店でした。
Though the shop was small, it was fully packed with my dream. My dream was to open my own hobby shop with my own hands.
ところが夢というものはすぐに覚めてしまいます。
老舗のホビーショップが周囲に何軒もあるのですから、飛行機キットしか置いていない小さなお店に、当然のことながらお客様は殆ど来てはくれません。
However, that dream didn't last so long.
There were several established hobby shops in the same neighborhood, so it was natural that not so many customers would come into a shop which only carried airplane models.
来る日も来る日も閑散とした狭い店内で、私達夫婦二人はお店の掃除ばかりをしていたことを思い出します。
私が家内という相棒に、今も頭が上がらないのは、その頃の事が影響しているのでしょうねきっと。
I still remember how we cleaned our small shop day after day.
Maybe the fact that I still can't match with my wife is because of the influence from those days.
勿論、それでも私は商品見本にするための完成品の工作などをして時間を過ごしていたのですが、お客様の来ないお店では、それはいたずらに経費ばかりがかさんでしまう事を意味します。
Of course, I spent a lot of time making models to display there, but if there were no customers coming to your shop, that only means wasted expense.
何時しか、もはや経営どころではない危ないホビーショップとなっていました。
Before we realized, our hobby shop reached a critical state. It was far away from anything we could call management.
そこで開業から数年後に,私はガレージキットというレジンのキットの製造を始める事にしました。
それはオリエント ヒーローと銘打たれ、怪獣やアニメや漫画のヒーロー達をフィギュアキットとして発売するのです。
Then, after some years in business, I decided to start manufacturing resin kits known as "garage kits".
We named this series "Orient Hero". We released figure kits of monster and heroes from cartoons, and comics.
アニメロボットの他、中には1/48のレジン製飛行機キットや戦車の模型等も次々に手がけ、当時としては驚くほど沢山の商品を作り、マニアに喜ばれていました。
We started to produce anime robots, 1/48 scale resin airplane kits, and tank models. We produced an amazing numbers of products during that time, and the fans were happy.
これでお店の経営が、少しは息が付けるところまで来ることが出来ました。
20年間ほどの間に約4,000種類以上、様々なガレージキットを製造、販売してきたでしょうか。 
It improved our shop's business situation.
I think we produced and sold more than 4,000 kinds of garage kits during those 20 years.
そして、その時の経験から、現在の、企画から原形モデルの製作、その製造、そして販売と関連イベントの開催などまで、一貫した仕事の大切さを学び撮ることが出来、ボークスグループ4社で約300名の若者が働いてくれるところまで会社規模をもって来ることが出来ました。
Through the experience of that time, we learned how important it was to do all of the work on our own, from planning, master model sculpting, production and sales, to holding our own events. Now our VOLKS Group consists of 4 companies and there are almost 300 young people working for all of them all together.
今も、ボークスグループでは、社内総出で作るオリジナル商品の開発販売が主流となっています。
And even now, the main business of VOLKS Group is still creating and selling our own original products.
勿論、原形モデルの製作は自社内の工房会社「造形村」で行います。
そしてその原形から製造を行う工場の運営をはじめ、販売まで自社直営店舗で一貫して行うという体制を作っています。
Of course, the master models are sculpted at "Zoukei-mura", which is a separate workshop company in our group.
There is also the manufacturing factory producing the items from those masters and the stores selling them. We run the entire process by ourselves.
また、それらに関連するイベントの開催やアフターケアまでも、全て自社内で完結することで、開発のスピードを高め、更には商品品質の管理も確かなモノにしています。
We hold related events and offer after purchase services as well. Everything is done within the company, which increases its development speed and assures absolute quality and absolute control.
今では直営店舗として、日本国内に20店舗、海外2店舗のホビーショップを含むボークスグループというホビー商品専門の事業会社を展開しています。
VOLKS Group is now a business operation producing hobby products, which consists of 20 stores in Japan and 2 overseas.
ボークスグループがお届けしている商品は主に「男性向けホビー商品」として、プラスチックキットやアニメフィギュアー、ロボットキット、そしてSWSキットや鉄道模型があります。
Our main products for the male hobby world include: plastic kits, anime figures, robot kits, railroad models and SWS kits.
また「女性向けホビー商品」としては「スーパードルフィー®」というオリジナルドールをはじめ、その関連商品の製造販売を行っています。
またその他の関連工具や用品用材なども多数、開発販売しています。
For the female side, we have our original doll brand called "Super Dollfie®".
We produce and sell dolls and many related products, like tools, parts, and other materials.
実は、SWSキットという私の夢の開発が出来たのも、これらボークスグループによる、多分野の活躍の成果と支援があったからこそ、実現出来たのです。
To be honest, I was able to realize my dream of developing the SWS kits because we had positive results in other fields of the Volks Group to support me.
勿論、最大の応援者は私の愛する妻、いや人生の相棒である彼女の存在を忘れることは出来ません。
残念ながら今日、一緒にここに参加することは出来ませんでしたが、遠く日本の空から私のこの姿を見守ってくれていると思います。
Of course, the one who has supported me the most is my beloved wife. She is my lifetime partner and I can never imagine life without her.
Unfortunately, she was not able to come here today, but I feel that she is with me now, here in my heart.

④SWSキット開発の動機
The motivation for developing the SWS kits

さて 私の子供の頃からの夢に、いつかは自分の手で飛行機のプラスチックモデルキットを作りたい」というものがありました。
なにしろこの私と来たら、子供の頃から勉強そっちのけで飛行機のことばかりを考えているようなところがありました。
Let me tell you my childhood dream. My dream was that "someday I will produce an airplane plastic model of my very own".
I was a child who could only think of airplanes and had no time for study.
空に爆音が聞こえたら、その機影が見えなくなるまで動けなくなってしまうこともしばしばでした。
If I heard the roar of an airplane flying in the sky, I often froze and stood in amazement until I lost sight of the airplane.
そんな私が10歳。まだ小学生の頃に、アメリカからプラスチック製の飛行機模型が輸入されるようになっていたのです。
裕福な家の友人がプレゼントでもらったという、それを初めて見たときの衝撃と興奮は今でもハッキリと覚えています。
I was 10 years old and a primary school student, when they started importing airplane plastic models from the United States.
I still remember quite clearly the impact and excitement I felt on the day when I first saw an airplane scale model. One of my well-off friends received it as a present.
アルバイトでお小遣いが稼げるようになってからは一層その傾向が激しくなり朝から晩まで飛行機のことが頭の中を駆け巡るような有様でした。
When I started working part time and earning my own pocket money, my hobby grew and I could not think of anything else except airplanes from day and night.
結婚をして、模型店の店主になったのも、いつかは自分の手でその夢を実現したいというのが私の大きな動機の一つだったのです。
Even when I got married and became a model shop owner, one of my greatest intentions was to realize my dream of releasing a model kit.
その夢のような飛行機のプラスチックキットとは。
それは魔法の素材とも呼べるプラスチックを使って、実機のような構造を持つ本物のような航空機のスケールモデルを作ってみたい。
というものでした。
What is the airplane plastic model kit of my dreams?
I wanted to build a scale model kit that would have the same structure as a real airplane from a "magical material" called plastic.
そうです。
それはまるで本物のような機体構造やメカニズムをもち、プラスチック製ではあるけれど、それを作ったモデラーは、あたかも実機を製作するかのような工程を味わう事が出来る。
そんな飛行機の模型を作りあげる事が出来たらどんなに楽しいだろうというものだったのです。
That's right.
It has the same fuselage structures and mechanisms of an actual plane. Yes, it is made of plastic, but the modeler who builds it will feel as if he is building a real airplane. I wondered how happy I
would be if I could build such an airplane model.
おもえば航空機のプラスチックモデルというものがこの世に出現してから約50年。
以来、全世界のメーカーから、数え切れないほど多くの飛行機モデルキットが発売されてきました。
If you think on it, airplane plastic models appeared in this world about 50 years ago.
From that time, there were countless airplane model kits released by manufacturers form all over the world.
でも私は、それらのモデルキットの世界に、全く新しい発想やアイデアで自分の好きな機体を自分の好きな方法でキットとして作り、新しい飛行機モデルキットとして世に送り出してみたかったのです。
However, I wanted to introduce a completely new model kit concept to this world, with absolutely new inspiration and ideas, the airplanes of my choice and in the way that I like.
そしてそのキットを私が作り終えたときには「プラスチックモデルキットを作った。」という思いや感想が残るのではなく、それは確かにプラスチック製の模型ではあるけれど、「今、自分の作った飛行機は、あたかも実機を作ったかのようだ。」という余韻と言うのでしょうか、今までのキット製作からは経験出来なかった、言わば本物を作る技術者のような新鮮な喜びというものが欲しかったのです。
Though it is really a plastic model kit, I wanted to get the impression and feeling like: "the airplane that I have finished building was just like a real one." instead of: "I have completed a plastic model kit." I wanted the vivid happiness that an engineer feels when he builds a real airplane, which I had never experienced from working on existing kits.
そもそも飛行機には何故こんなにも多くのデザインがあるのでしょうか。不思議です。
In the first place, why are there so many different designs for airplanes? It is mysterious.
更に、何故飛行機が空を自由に飛ぶ事が出来るのかという根本の解析から始まり、その開発意図や、用途や用兵など、各国の飛行機というものに対する評価や思想まで含めた、研究と学習の素材となるようなキットが作りたかったのです。
I wanted to include a basic analysis, such as what allows the airplane to fly freely in the sky, the intent behind its development, its purpose, deployment details, evaluations, and the ideas of each country, in the kit, so that it can even be used as study or research materials.
空を飛ぶための機体各部の構造の再現や、動力としてのエンジンの再現。そしてそれがどの様に機体に装着されて推進パワーを発揮するのか。
Reproduce all the internal structures which make the airplane fly and an engine as the source of power. Moreover, the way these parts are attached to the airplane to give it propulsive force.
また、どうしてそこから揚力を得て空に飛び上がれ、自由に空中機動が出来るのだろうか。
そんな好奇心を自分のこの手で組み上げ、学習し、確かめてゆく事が出来たらどんなに楽しい事でしょう。
Then, how can they get the lifting power to take off and freely achieve maneuvers in the sky?
Can you imagine how fun it would be if you could learn and confirm all of these curious things while building your kit with your own hands?
スケールモデルの世界にSWSという新しい風を送りたい。
そしてそれは、誰にでも気軽、簡単に実機通りの構造や製作過程を学ぶ事が出来ること。
あたかも本物の飛行機をつくるかのような工程を楽しみながらスケールモデルを完成させる事が出来ること。
そんな夢を私はSWSキットで実現させたかったのです。
I want to blow the New Wind that we call SWS through the Scale Model World.
It enables everyone to easily learn about the structure and manufacturing process of a real airplane.
You can finish your scale model and enjoy the building process just like that of a real airplane.
This was the dream I wanted to realize through the SWS.
更に、国家の存亡と命運を賭けた戦いの場に、またその戦局の推移の中にどんな開発意図をもってそれは登場してきたのか。
戦争という極限状態の中で戦略があり、戦術があり、そして戦場があって戦闘が行われ、その戦場戦闘において有利に主導権を握るために開発された最新兵器としての飛行機とは。
Furthermore, in the unpredictable war situation, what kinds of development intentions were had for these airplanes, which appeared on the battlefield where a nation's fate and future was decided? Such an extreme situation as war includes strategies, tactics and battles.
Airplanes have been the new weapons developed in order to seize the initiative on the battlefield.
その再現のためには何よりもまず、正確な外形形状の再現をする必要があります。
The first thing you need to do in order to recreate an airplane is to recreate the precise shape of its exterior.
その上に、正確な構造の再現、正確なメカニズムの再現、そして正確な装備品の再現に加えて、それらが正確な寸法の裏付けがあって初めてスケールモデルと呼ばれるのではないでしょうか。
Then you recreate the correct structure, precise mechanisms and accurate equipment. All of them have to be done using precise measurements. And only then you will have something worth calling a scale model.
SWSキットの開発では、まず最初に正確さの追及からその作業が始まります。
The development of the SWS kits begins with questioning the data's accuracy.
実機の取材を徹底して行い、膨大な写真と共に、出来る限り正確な形状、寸法を確保いたします。
We carefully gather information about the actual airplanes, take so many photos and ensure as precise measurements as possible.
そして確保したそのデータに基づいて図面を作成し、再現するスケールと同じサイズのモックアップモデルを手作りで製作するのです。
Then, based on the gathered information, we create blueprints and hand-make a mock-up model in the same scale as the future kit.
そしてそのモデルから徹底した検証が行われ、イメージ通りの形状が確認されたとき、初めて金型の製作に入ります。
金型からは厳重な生産管理のもとにキットが生産され、説明書やデカールの決定と製作が加わり、お気に入りのパッケージ箱に入れて、皆さんにお届けになります。
After that we continue checking the model until we are sure that it has achieved the shape as our plan, and only then we start working on the injection tooling.
The kits are then produced from the injection mold under strict manufacturing control.
Instructions and decals are decided and made. All of this is packed in a special box and delivered to you.
また、やむなく実機の取材が困難や不可能な場合でも、雑誌、専門書の記録写真や図面の他、多くの飛行機マニアや研究者からも意見を伺います。
そうして出来る限り正確な事実をつなぎ合わせて図面を引き、モックアップモデルの製作、そして金型を製作して行きます。
If we experience difficulties, or don't have a chance to research the actual airplane, we search for photos and technical drawings in magazines and specialized books and consult with many airplane experts and researchers.
We try to gather as precise information as possible to draw plans, and make the mock-ups and injection tooling.
加えてSWSキットの開発では、あえてもう一度、開発の原点である、モデラーやマニアの視点や希望から見た「手作りによる模型の素晴らしさを追求してみよう」という試みをいれながら作業が始まりました。
In addition, when we undertake our SWS development work, we include an experiment of "seeking the beauty of hand-made model kits" based on the view-points and wishes of other modelers and aviation fans, which is the original point of model kit development.
徹底した実機の取材から得た情報を、詳細な図面に反映する。
We reflect the data gathered from intense research on the actual aircraft on our detailed blueprint.
続いてスケールに合わせた実物大のモックアップを必ず数機、製作する。
Then we always make multiple mock-up models in the chosen scale.
そしてここで徹底して外形形状の検討と修正を重ね、自分達も納得し、更には外部の協力者達からの厳しい目や見識にも晒し、その納得も得た上で最終デザインと構成部品を決めて行くのです。
Before we start working on the final design and include parts, we consider and revise the external shape until all of us agree with it and we get an approvement from partners outside of our company, who have keen eyes.
そんなSWSキットの良さを、私はぜひ貴方の目で確かめて欲しいのです。
I want you to experience the advantages of the SWS kits with your own eyes.
正確に形作られた機体の中には、詳細にして、かつ魅力いっぱいに作られたエンジンが、実機そのままの懸架方式でしっかりと機体に装備されています。
In the accurately shaped fuselage, the very attractively detailed engine is firmly mounted in the same manner as the actual airplane.
コックピットの詳細表現もまたしかり、あなたがパイロットなら、その部品がどの様な用途に使われるのかまでが判る様に作られています。
また開発年代や用途や機種によって異なるランデングギヤの構造の再現も見逃せませんね。
All of the small details of the cockpit are designed so precisely that if you were a pilot you would understand the use of each detail.
You also can't overlook the different shapes of the landing gear depending on the purpose of each airplane type and on the development period.
更にレシプロ機だけが持つ、魅力あるプロペラの形状やピッチ角度の表現なども絶対に忘れてはなりません。
In addition, you can't miss the expression of the beauty of the propeller shape and its pitch angles, which are the signature of reciprocating engine airplanes.
その他、武装や装備品も重要な再現要素の一つです。
SWSキットではそのひとつひとつまでが、実に良く考証が成されているものものだと、きっとあなたならその完成度の高さに感心してくださることでしょう。
Other armaments and equipment are also important for us to recreate.
Each of the SWS kits is a precise reproduction of a real airplane. You may be amazed by its degree of perfection.
たとえそれらがキットの完成後は、殆どが見えなくなってしまうとしても、きっとあなたの心の中には、それを作った本人だけが知る、自分だけの満足、いや宝物のような手応えと充実感が鮮やかに残っていることでしょう。
Most of them may not be visible when the kit is completed, but you will definitely feel a satisfaction which only the person who has finished the kit can get, deep within his heart. Beyond that, the sense of accomplishment and contentment will vividly stay in your heart like a treasure.
また、企業の行う商品開発というものについて詳しい方なら、SWSキットは商品開発につきものである、営業上の様々な制約がことごとく無視をされて作られていることに気づかれることでしょう。
If you know about the product development of a company, you may notice that we have been ignoring limitations and restrictions which usually occur in the course of business for our SWS.
そうなんです。
にわかには信じがたいことでしょうが、SWSキットとは、それを売るために作られたキットでは無く、正に私自身の夢を、モデラーの夢として、実現するために作られているのです。
Yes, it's correct.
You may not believe it, but the SWS kits are not made for sale in the conventional sense. They are truly made to fulfill the dreams of mine as a modeler. I am sharing this dream with you.
商品開発のためという制約にとらわれることなく、スケールモデルとして本来の魅力を思いっきり表現して欲しい。
I want to fully express the true attraction of scale models without being caught by the limitations of product development.
社員達もSWSの開発は、社長の夢だと言う事を良く知ってくれているのです。
だから彼等は、それは売るための商品を作るのではなく、ただただ魅力有る飛行機を、納得のゆくスケールモデルとして実現するということだけに没頭すれば良いのです。
My employees understand very well that SWS development is their president's dream.
This is why they can concentrate on just turning a beautiful airplane into a scale model with a quality that they can be happy with, rather than on making a successful merchandise.
美しい機体の中に隠された美しいメカニズムを楽しむということとは。
What does it mean to enjoy the beautiful mechanisms hidden in the beautiful fuselage?
それは機体各部が躍動する音や臭いを感じること。
空気の抵抗を押して機体が空に浮かぶ時、それは飛行機そのものの重量までを感じること。
正に貴方の夢は 私の夢なのです。
It is to hear the sounds and smell the scent of the working airplane parts.
It is to feel the weight of the aircraft when it takes off into the sky against the air friction.
Truly, your dream is my dream.
現在、SWSキットは、日本国内を中心に、今や英国をはじめ、ドイツやスイスなど欧州でも、造形村フレンドショップという沢山の取扱店舗で買うことが出来ます。
SWS kits are available not only in Japan but also in European countries such as Great Britain, Germany, Switzerland and other countries. There are a lot of stores called Zoukei-mura Friend Shops all around Europe which carry our products.
もしもお近くのホビーショップに、まだSWSキットが置かれていない場合は、ぜひそのお店のオーナーに、SWSキットの取り扱いを勧めてあげてくださいね。
If you don't find the SWS kits at your local hobby shop, please definitely suggest the owner to carry the SWS kits.
フレンドショップ加盟の希望は随時行っています。以外と簡単に取扱が出来ますので、会場ででもお気軽にお声を掛けてくださいね。
We are currently accepting Friend Shop requests. Please feel free to let us know your interest. You can also do it during this IPMS show. The procedure to become an SWS Friend Shop is simpler than you may think.

⑤スケールモデルの未来とは
What about the future of scale models?

私達の夢はモデラーの夢でもあります。
Our dream is also the modelers' dream.
日々の勉強や、また仕事を終えて、あなたがいつもの工作机の前に座るとき、スケールモデルの製作という、至福のその時が待っています。
After your everyday study or work, when you sit at your working desk, the precious time that you can spend working on your scale models is waiting for you.
そんなあなただけの知的好奇心の探求を、スケールモデルの製作で行うことほどエキサイティングで大きな喜びは、他では味わえないものではないでしょうか。
Following your curiosity by assembling scale models is more exciting and enjoyable than anything, isn't it?
造形村SWSキットは、モデラー自身の存在価値と、そのコレクション全体の価値を、たゆまぬ品質の向上と同時に、未だかつて見たこともないような開発コンセプトの表現で応援いたします。
Zoukei-Mura SWS kits support you to increase the value of yourself as a modeler and your entire collection, by continuing the improvement of quality and development concepts that the world has never seen before.
造形村SWSキットは、モデラーの問題解決に様々なアイデアで応援いたします。
Zoukei-mura SWS kits support the modelers to solve their problems in various ways.
造形村SWSキットは、モデラーの誇りやプライドを護ると同時に、更に深く大きなホビーの楽しさを、最高の喜びと醍醐味にして提供をして行きます。
Zoukei-mura SWS kits protect modelers' honor and pride, and at the same time, offer deeper joy of this hobby as a supreme and unique happiness.
ある人は、自分表現というものを「スポーツ」を通じて行います。
又ある人は「音楽の演奏」や「唄う」ことで行い、そしてまたある人はそれを「旅行」や「観劇」で行ったりもします。
Some people express themselves via sports.
Other people achieve it through playing music, singing, traveling, or going to the theatre.
そして今、私の目の前に広がるこの素晴らしい光景はどのように表現すれば良いのでしょう。またなんという楽しさでしょう。
And how should I explain this beautiful scene appearing right before my eyes? What a joy!
ここテルフォードに集う、皆さま、いや私達モデラーはそれをホビーで行うのです。 なんという素晴らしい、自己表現の世界があるのでしょう。
We, everyone gathered together here in Telford, express ourselves via our hobby. What a wonderful world in which to express ourselves!
改めて今、私はこの世界に生きることが出来た幸運と喜びを感じています。
Now I can feel the luck and happiness of being able to live in this world.
そしてこの素晴らしいイベントを開催、主催されてきたIPMSの関係者の皆さまに心から畏敬の念と共に、限り無い感謝の言葉を捧げたいと思います。
I deeply respect all of the IPMS members who host such a wonderful event and dedicate all my words of gratitude for them.
I wish that the hobby life of everyone gathered in this hall lasts forever in the joyful, happy and exciting world.
Thank you very much for your attention.
※英語でのスピーチ (以下日本語訳)
そして会場内、ここに集う全ての皆さまのホビーライフに、幸運と喜びと感動満ちた世界が、いつまでも続いて行きますように。
ご静聴、誠にありがとうございました。

さあ! お待ちかねの質問コーナーの開始に、皆さん手ぐすねを引いて際どい質問が飛んできます。 もう少し時間があれば私も危ないところでしたぞ。でも「○-2○B」も「○-6」もかなり進んでいますぞ。

余りにも鋭い質問には、私の方から箝口令を敷きにでかけます!
でもドイツ機の新製品には皆さん、かなり期待をされていましたね。
出しますぞあれもこれも!! 造形村にご期待くださいね。

参加してくださったほぼ全員の方に、日本から持参したプレゼントが行き渡りました。 これからも機会があれば造形村やSWSキットの秘密をお聞かせいたしたいと思います。 勿論、プレゼントも!

プレゼントへサインする私。 そのサインは当然日本語ですぞ。
日本語がわかる人にしかその意味は判らないのですが、何故かとても喜んでいただけました。嬉しかったですよ。

 いかがでしょう。
造形村の本気度を感じていただけたでしょうか。

 また、SWSキットの持つ、新しいスケールモデルの開発基本コンセプトを理解していただけたでしょうか。

 これからも私とSWS開発チーム全員は、スケールモデルの世界に新しい旋風を巻き起こすべく、感性、構成、ディティールの表現を中心に、皆さん達が未だかつて見たこともないようなキットをお目に掛けてみせます。

 どうかこれからのSWSキットの展開とその内容にご期待ください!!

 そしていよいよ次号のこのブログでは、SWSキットの次期作品が判る?
いや、そのヒントとなる「博物館取材」その他をご紹介して行きます。

 勿論、注目の1/32ウーフーと1/32雷電の最新版ランナーパーツの公開も予定しています。

 

次回もどうぞお楽しみに!!!

造形村 代表 重田英行

 

SWSへのご意見や質問、ご要望があればどしどしお聞かせください。

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