オヤジブログNo.130 - 説明書で楽しむSWSキットの醍醐味: Fw 190編 秘訣その3 フォッケウルフ Fw 190 A-4 シュネル機の製作(胴体の工作)
掲載日:2023.10.16

説明書で楽しむSWSキットの醍醐味:Fw 190編 秘訣その3
フォッケウルフ Fw 190 A-4
シュネル機の製作(胴体の工作)

ここがコツですぞ!
コックピットは左右の胴体パーツを治具に見立てて組み立てる!

 前号に続き、担当デザイナーからコックピットの考証について面白く興味深い説明が届きました。
実機取材から得た貴重な情報ですから皆さんと共有したいと思います。

SWS FW 190のシート後方エリア

 昔からFw 190の既存の模型は、操縦席の後ろの空間を、ほとんど特徴のない固い「斜めの壁」として表現する傾向があった。実機では、その空間はもっと複雑で、顕著な「空洞」の外観を持っている。
写真は造形村調査隊が撮影した、コスフォードのRAF博物館に展示されているFw 190 Aの座席後方の胴体内部の空間。コスフォードに展示されているFw 190はA-8であるため、座席後方のスペースは無線機で占められており、左上に無線機の取り付け棚、その下に変圧器が見える。
A-7までの初期型機では、操縦席の後ろのスペースは「荷物入れ」とバッテリーに使われていた。座席を取り外すことで、地上作業員はバッテリーにアクセスすることができ、これがコックピット後部に固い壁がない主な理由である。
荷物袋とバッテリーのパーツはSWSキットに含まれており、完成作品では座席の後ろにその一部が見える。

 写真右の大きなグレーのものは座席の背もたれで、実際はパイロットを保護するための10ミリ装甲板の多角形の部分である。座席を固定する取り付けレールが写真の真ん中あたりに見える。
レールの穴は、レール上のシートの位置や高さを設定したり、必要に応じてシートを取り外したりするのに使われた。このシートの位置は地上にいる時しか変更できず、パイロットは飛行中に調整する手段がなかった。

 以上SWSキットでは、いずれも完成後は見ることができない部分ではありますが、実物の魅力をいかに模型に落とし込んで表現して行けるか、ということに苦心してきたかが窺い知れますね。


 前回の129号でくどいほど説明していたのが、左右の胴体パーツを治具に見立てて正確なコックピットの工作を進める。でしたね。
 それは今まさにこのキットを工作されようとしているあなたなら、その意味がハッキリわかっていただけることと思います。
 つまりキットに付属している説明書の手順通りに、コックピットのみをそのまま接着完成させてしまうと、時に微妙な接着のズレが生じて、それが後々全体の寸法増加に響いて、胴体やカウリングの装着時に外板がぴたりと合致せず、隙間ができてしまう危険があるということにつながってしまいます。

 んなこと航空機モデルキットの工作では常識じゃ。

と、いつもなら軽くここを突破してしまわれるあなたでしょうが、実はこのキット、胴体やカウリングや主翼パーツなど、どれもがキチッ、キチッ、ととてもタイトに仕上げてあります。
 どうかここだけは私の言葉を信じて
「胴体左右パーツを治具に見立てて正確な工作を進める。」を徹底していただけますようお願いします。


さあ! 胴体の工作に入ってゆきましょう!

▋この胴体の組み付け工程では、Fw 190の設計思想がかいま見えてくるようです。
投影面積の大きな星形空冷エンジンを搭載した上で、どのような単発単座の強力な戦闘機に仕立て上げられるか。 という難題にクルトタンク博士がたどり着いた結論がこの胴体の設計に凝縮されているようです。
日本の当時の陸海軍機の設計にも多大な影響を与えたであろう洗練の機体設計が見事です。

 ワクワク魅力いっぱいのエンジン、精密なコックピットの完成に続き、さらに楽しい胴体の工作の始まりです。
 まずは左右の胴体に、正確に工作されたコックピットが綺麗に組み込みが出来ますでしょうか。
胴体パーツを治具代わりに工作を進めてきたあなたなら、ここでピタリとコックピットと胴体が隙間なく合致する快感を味わい、ニンマリされていることでしょう。

 また各隔壁パーツの接着固定でも、複数を一度に接着せず、必ず1箇所づつ胴体左右パーツを合わせながら確実に工作をしてください。
 さら胴体パーツの前部、また後部にモールドされた微細な突起部分の破損や切断にはくれぐれも注意です。(私はうっかり尾部パーツを破損させてしまいました(涙)。)
 特に誤って「ラダーリンク」を中継する「クランク」部品の接着部分を切り欠いてしまうことです。
御用心御用心!
 ここまで再現されたFw 190の各種操縦装置です。最終的に見えなくなってしまうとはいえ確実に工作しておきたい部分です。

 おっと、胴体下部にはオプションで「穴あけ工作」をしておかなくてはならない部分もあります。これを忘れると後々大変な作業が待っています。

▋世界初!?
Fw 190の後部尾輪のメカニズムをここまで詳細に再現したのは、おそらくプラモキットでは世界初ではないでしょうか。 尾輪半分を引き込む構造が興味深くみて取れますね。
プラスチック製で、とても繊細にパーツ化されていますので破損に注意が必要です。

 さて、ここで左右の胴体パーツが隙間なく綺麗に合いました。 よってあなたの腕前は超一流であることが確認されましたぞ。 一安心一安心。  で、次の選択は、このまま完成に向かって工作を進めてゆくか、それとも詳細な内部構造が見えるよう、このブログの写真のようにネイキッドモデルで行くか・・・・。悩んでしまいますよね~~。ごもっとも!
 いっそのこと、両方を作るということで、もう一機を購入することにしましょうか。
そう、ぜひそうしてください。

▋ちょっと先回りして、左半分をネイキッドタイプに組み上げてみました。
ドイツ機らしく、実にがっしりとした頑丈かつ軽快な機体構造が見えてきました。Fw 190ファンなら何機でも組み上げてみたい衝動に駆られます。

▋ラダーとエレベーターも、説明書通りに工作すれば正確に水平、垂直が取れます。
なんだかここまでくると、実機の生産工程そのままで、このまま展示しても十分に鑑賞に 耐えることができそうですね。

▋これまた、ちょっと先回りした写真です。
まさに「BMW 801 D-2 」エンジンに、胴体と主翼、そしてコックピットが乗っかただけで恐ろしく超優秀な戦闘機が誕生してしまったという証拠のような構造写真ですね。
Fw 190凄いです!!

▋世界最高峰の単座戦闘機「Fw 190」の美しい姿をご覧あれ。
まさに本機ならではのスタイリッシュにして妖艶な魅力が、当時の最前線の景色を一変させたことでしょう。

ほら!これぞSWSキットです。
 よくできたFw 190の尾輪装置も実に詳細なパーツ構成でその構造が明らかになりました。
ここにワイヤーハーネスを追加して、さらに見応えのある・・・・ いや見えなくなってしまうのは本当に惜しいことではあるのですが・・・ きっとあなたならやってくれると信じております。

ラダーもエレベータ工作も難なく進行しました。 いつもの通り水平、垂直も大丈夫ですね。
ここまでくるとしばし美しいFw 190の姿にほれぼれと見惚れてしまいます。

 次回は主翼の完成から、胴体との結合と武装の装備、そしていよいよBMWエンジンの搭載に入ってゆきます。

 どうぞ次回もお楽しみに~~~~!!!

造形村 代表 重田英行


↓↓ 下記メッセージ送信フォームよりドシドシお送りください ↓↓


ページの先頭に戻る