そして、ユモ213Eというエンジンもまた凄いのです!!

こんばんわ。造形村の重田です。

私のプロペラによせる熱い思いを判っていただけたでしょうか。ついこの話になると取り乱しがちになってしまうという、実は、案外可愛らしいところがあることがバレてしまいましたね。 でもそれもこれも飛行機ファンならではのご愛敬と、優しく理解をしてくださいね。

無論、SWSで表現したかった飛行機の魅力はそれだけではありません。

 そのプロペラを回転駆動させる発動機。 そうユモ213Eという強力なエンジンの再現こそ、何故我々がここまで力を入れてこれを開発して来たのかという、いわばTa 152キットの命とも言える、根幹部品へのこだわりの事も語っておかなければなりません。


その形状、構造には理由がある。
SWSが求める実機同様の構造とは?

液冷倒立V型12気筒、2段3速過給機を備えたユンカース社製 Jumo213E エンジン。

 だってこのプロペラとエンジンの出来不出来にこそ、SWSで製作するTa 152の魅力の根幹ですものね。
つまりTa 152そのものが再現出来ているかということに直結する、重大事そのものなのですから、力が入っていて当然と言えば当然ですものね。

 同じこの時代の航空機の液冷エンジンと言っても、ユモ213Eというエンジンの放つ独特の迫力と凄みは、どうでしょう。
もう次元が違うくらいのパワーや存在感というものを私はこのエンジンから感じてしまうのですがみなさんはどうでしょうか。 え?やっぱり!そうですよね。そうですそうです。
これが当時、ドイツのレシプロ航空機エンジンの最高峰の姿とは言え、詰まるところただのエンジンに違いはありません。 でも見れば見るほど、まるでもうそれは生き物のように感じてしまうのです。

 そう、スーパーマーリンやアリソンなどとはどこかスタートからして違う。 それはドイツという当時のこの国家そのものが放つ、空恐ろしいまでの何かとしか言いようがないものをこのエンジンからも感じてしまうというのが本当のところではないでしょうか。


Jumo213E エンジンは高度12,500mにおいて760km/hの最高速度を目標とした「特殊高高度戦闘機」の要求を満たすため採用された。

高高度飛行時にコクピットに酸素を供給する外気導入管、加圧空気導管も伺える。
エンジン架に囲まれたMk108のリンクシュートも再現されています。

そのユモ213E本体が完全に再現され、実機同様の構造とパーツで機体に搭載されたTa 152のモデル化実現こそ、造形村がSWSで問う、本当の意味があるような気がしてなりません。

エンジン再現で苦労したツボや、そのパーツ関連の細かな解説は、いずれ発刊される「SWS Ta 152 H-1攻略本」にその任務を譲ることとして、今、私の目の前に居る未成熟なテストショットでさえ、何故これがこんなにも強烈なオーラを放ち続けているのかという、不思議な情景の一旦をどうしてもあなたにだけはお伝えしたくなってこんなブログになりました。

論より証拠と申します。 あなたもこれが発売になりましたら、ぜひ実際に手に入れていただきご自分の目で、存分にそのことを確かめていただければ。 と心からそう願っております。

え?もう予約をした!  しかも3機!!  あなたこそSWSの守護神ですね。ありがとうございます。

私など、自分用に3ケースも倉庫に保管させる命令をしておりまする。

ともあれ

空気を掻くプロペラ。
プロペラを駆動する発動機。


環状ラジエーターに過給機を備えたJumo213E はVS9プロペラの推力を最大限に引き出す。

MW50を併用することで高高度での過給機の性能を最適化。エンジンの冷却効果もあったようだ。

その発動機を機体に懸架する構造と装置。
発動機と翼を結び、操縦装置や燃料を搭載する胴体。


その強大なパワーを誇るエンジンを支えるエンジン架は繊細にして豪胆。
ドイツ軍の設計理念そのものだ。

胴体の強度を保つ構造体や、燃料タンクの配置、コクピットからの操作系統もひと目で分かる設計だ。

離陸し着陸するための装置。
そして武装と防御。


離着陸の衝撃を支えるランディングギアの角度はとても重要だ。
ここが決まってこそ美しい着陸姿勢と言えよう。

エンジン後部に搭載されたMk108モーターカノン。
両翼内のMG151/20。ともにドイツ軍が誇る信頼ある武装だ。

いやはや、空を飛ぶ飛行機モデルの再現とは、なんて見どころの多い、また、やりがいのある仕事であることでしょう。

勿論、そうは申してもSWSで再現するのはどこまでいっても、たかが飛行機の模型でしかありません。エンジンを再現するとはいっても、それは外形のみの範囲でしか無理という現実があります。

 もしもその内部のピストンやクランクシャフトまでもをと、望まれれば、残念ながらそれに応える技術も材料も未だ私達には無理という厳然たる限界も承知いたしております。

 でも、それだからこそ、今できる条件でどこまで飛行機を模型として再現出来るか。に挑戦し続けてみたいのです。

いよいよ開発の最終段階に入ったSWS第二弾「Ta 152 H-1」をどうぞよろしくお願いいたします。

売れなくても良いのです。我が儘ですが、私はTa 152がSWSという形でただただ欲しいのです。

 そしてもうひとつ、出来る事なら他でもない、あなたにだけはこれを買っていただければ。

もうそれで最高です!

 今日は8月13日。 今年もまた終戦の日がやってきました。昭和22年生まれの私には、その当日の思い出も記憶もありませんが、それでも毎年この季節になると、どこか心の底から鎮魂と感謝の気持ちが自然とわき上がってきます。

 この日、この運命のあることを知らず、多くの若者達がその運命の糸に引かれながら戦場という過酷な現実の中に身をおいていました。 だが敵も味方も今はなく。

 帰らぬ戦士達に対してこの言葉を贈り、尊敬と畏敬、そして感謝の念を捧げたいと思います。

    どうか安らかに眠ってください。

 そしてこのつたないブログに目を通してくださった飛行機好きなあなたにだけ、特別にそっと極秘情報を差し上げましょう。
どうか鎮魂と、畏敬の念とを合わせて、私と同じ想いを少しでも共有してくだされば幸いです。

 実は私、先日まで声帯ポリープの切除手術のため、京都市民病院に一週間、入院を余儀なくされておりました。ベットに寝ていることしかすることがないとき、その病室からは真っ白な夏の積乱雲が窓いっぱいに広がっておりました。

 そう、私には積乱雲を見ると、機影が見えてくると言う病気、いや妄想、いや憧憬の心があります。
その日、憧憬に潤む私の目には、確かに数機で編隊を組みながら急上昇して行く彼等の姿が見えていたのです。
う~む。不思議だ。

 極秘の情報とは?! それはSWSの第五弾のことです。

第五弾にはなんと! 帝都の守り神こと海軍局地戦闘機、ずんぐりした胴体に20㎜機関砲4門。
とここまで申せばもうおわかりですね。B-29に対し果敢なる迎撃戦を挑み続けた厚木第302航空隊のあの機体が、ついにSWSでお目見えするのです。

 口が裂けても言ってはならないこの情報! 許せ企画部。ごめんねスケール部の戦友達よ!
老い先短い司令官の我が儘と、今回だけは目をつぶってくれい~!

 とかなんとか。これを機会にもっとつぶやいたろかしら。と、無責任なことばかり言っておりますがどうもこの季節の青い空、真っ白な積乱雲をみているとどうしても我慢が出来ません。

 その発売まではまだしばらくの時間がかかりますが、造形村スケールチームの総力を挙げて開発に取り組んでおります。

 え、すると、第三弾、第四弾は何か?って?  それは今後のお楽しみですよ戦友~。

第三第四のそれは、Ta 152の発売前後になったらまたあのクイズにして皆さんにも参加をしていただきますね。

 どうかそれまで大きな大きなお楽しみに。 そうそう、それはそうともうTa 152のご予約は完了しましたか?

今度こそ、うっかりなんてシャレにもなりませんよ。どうか今すぐご予約をしてくださいね。お待ちしています。

売れなくて良いとは申せ、もしも販売が好調になれば、以後の開発に加速がつくというものです。

真の支配者にも、もっともっとアピールが出来るというものでありますよご同輩。

8月13日 造形村 重田英行

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商品名 フォッケウルフ Ta152H-1
発売日 2010年11月27日(土)
価 格 ¥ 9,500(税別)
仕 様 インジェクションプラスチックモデル
※本金型、クリア含む4色成型、要接着剤
パーツ数 182点
サイズ 全長 約338mm、全高 約133mm、全幅 約452mm
備 考 本商品の組立てには接着剤が必要です。

- 完売御礼 -

 


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