■パッケージ最終段階突入!!

SWSファンの皆さまコンニチワ。

東日本大震災に際しましては、わざわざボークスや造形村まで、沢山のいたわりやご心配、そしてお見舞いの言葉をいただき誠に有り難うございました。
また遠くアメリカからは「ジョー・サイボールド」さんをはじめ多くの皆さまから 義援金までをお預かりいたしました。
皆さまからの尊いお心遣いは造形村から責任を持って赤十字社を通じて現地の被災者の元へ確かに届けさせていただきました。

この場を借りて皆さまに厚く御礼を申しあげます。ありがとうございました。

尚、造形村もボークスも、福島原発からは約600kmも離れた遠隔地にあるために、今回の事故からの直接の被害はありませんのでどうか安心をしてください。

今回のブログでは、いよいよSWS 1/32スカイレイダーのパッケージが最終段階に入ったというそのご報告と、SWS第4弾「P-51D」の進行、そして改めて造形村がSWSというスケールモデルシリーズの展開にかける意気込みとその基本コンセプトをご紹介しようと思います。 どうかスカイレイダー発売直前の今、一番楽しみなひとときをご一緒にお楽しみ下さい。

ところで嬉しい事に毎日沢山の方々から私のこのブログにアクセスがあります。また何故か最近は欧米の飛行機ファンからのアクセスが日増しに増えて参りました。それはSWSシリーズにTa152やスカイレイダーという有名機種が発売になった、そしてなる、というせいなのでしょうねきっと。とても嬉しく感謝をしております。 その年齢層も、圧倒的に私よりも少し若い層が多く、ホビーへのこだわりも各国の特徴通り様々であり、それが何やらスケールモデルの未来を暗示するようでとても心強く感じております。

それに加え、SWSキットを販売してくださる「フレンドショップ」もドイツやベルギー 、そしてスイスや、アメリカなどにも広がり、すこしずつではありますがファンの手元にも徐々に届きやすくなって参りました。
まだまだ新参者の「造形村SWSシリーズ」ではありますが、どうぞ今後の伸展と成長を楽しみにしていてくださいね。

そのスカイレイダーのパッケージがついに決定になりました。
実機の製造メーカーがダグラス社というアメリカのメーカーですから、ここはやはりアメリカ人の画家にお願いしたいと考えていた通り、「マーク・ウィンターさん」という新進気鋭の画家に素敵なスカイレイダーを描いていただくことができました。

あなたの数多い1/32スケール飛行機プラモのコレクションの中でも飛びっきりによく目立つ素敵なパッケージになりました。 すでにSWSスカイレイダーをご予約の方にはこの絵柄のパッケージがお届けになりますのでどうか期待して、もう暫くお待ちくださいね。

お届けの順番は、もちろんご予約されたその順番通りになります。工場からの輸送の関係から、まず日本国内が8月下旬頃から順次お届けが始まります。そして日本から船便が出発し、それが到着する順番に準じてヨーロッパ、アメリカ、その他の地域へと届いて行く予定です。

早ければ本年10月から11月には、ほとんどのご予約者様のお手元にお届けが出来る予定です。ただ、台風や地震、また国によっては通関業務の関係等からこの予定が大幅に変わる恐れもありますので、どうかその点は予めご容赦くださいね。

「ホビーの世界で一人でも多くの人に活躍していただきたい」という信念のもと、
やはり米軍機のイラストはアメリカの人に描いて欲しいという思い、願いから、この若きアメリカ人の画家さんとのコラボが実現しました!

後発のスケールモデルメーカーである私たち造形村と、飛行機を愛する若き画家さん。ともに「駆け出し」である私たちの出会いが、スケールモデルの世界に新たな光と風をあてることができると信じております。

パッケージデザインはもちろんボークスのデザイナーチーム。米軍機といえばもうこれしかないという星条旗を意識したド派手でカッコイイデザイン! スカイレイダーの「頼もしさ」がより引き立ちます。

スケールモデラーの一人である私がSWSシリーズに望んだモノとは。

このスカイレイダーのお届けで、SWS 1/32シリーズは早くも3種類となります。

思えば私がスケールモデルの開発構想を夢にしてから、かれこれもう数十年の時間が流れて行きました。
今から20年ほど以前になりますが、初めはレジンで出来た1/48キットを何点かボークスというブランドで発売をしておりました。「スピットファイヤーMk22」や「He163サラマンダー」、「ハインケルHe-100」や「I-16」などというのもありましたよ。
が、悲しい事にレジンでは金型の代わりに柔らかいシリコン型というものを使用するのですが、その素材の特性上、どうしても精度という重要な要素にばらつきが出てしまうのです。
しかもレジンは湿気や温度変化を嫌い、肝心の生産性も極端に悪く、どうしても自分が考えていたような商品にはなりませんでした。随分粘って開発を続けたのですが最期にはとうとうその開発そのものをあきらめてしまいました。

このブログを見ていてくださる方の中には、もしかしてその頃の事を知っておられる人が居るかもしれませんね。その節は本当にありがとうございました。

そして私が新たにSWSシリーズとして、今度はプラスチック素材を金型で射出成型するというプラスチックモデルの開発をスタートさせてから、早くも4年という時間が経とうとしています。(構想自体は随分前から持っていたのですが・・・・・)

金型の製造というモノをやり始めて初めて判ったのですが、その行程や素材の扱いというものには当初、随分と戸惑いました。 何しろ、それが製品となった、プラモ商品のコレクションはもう売り物になるほど集めてはいたのですが、今度はそれを製造開発するとなると、何もかもが全くの素人同然だったからです。

あたりまえの事ですが、図面、木型、モックアップ、そして金型の加工技術などなどその開発ルールがレジンの時とは全然違うのです。 飛行機の模型を作ろうとする事は同じなのですが、何もかもまるで違うスポーツをしているようで、以前の経験は全く役に立ちません。

何とか震電という初めての一機が完成したときは、本当に嬉しかったことを今でも昨日の出来事のように懐かしく思い出すことが出来ます。

そして早くも今回のスカイレイダーが第三作となるのですが、これは言わば、SWSシリーズの第一世代という区切りの作品となります。

レシプロ攻撃機最大のペイロード(兵装搭載量)を誇るスカイレイダーの魅力を最大限に引き出す「アメリカ軍 エアクラフト ウェポンズ」。
説明書には開発陣が調査・考証した搭載例なども記されているため安心です。

キットに含まれる、WWII後半からベトナム戦争あたりまで米海軍にて採用された爆弾の種類も詳細に解説。どの爆弾がどの飛行機で使用されたかなど調べるのも、スケールモデルの楽しみ方のひとつと言えます。

 

SWSの開発にあたり、スケールモデラーである私はこのように考えていました。

「スケールモデラーが望むモノとは、プラモデルメーカーが作る商品としてのプラスチックモデルではなく、実物を忠実に再現した、言わば可能な限り実物通りに作る事の出来るスケールモデルではないだろうか。」

故に飛行機のスケールモデルとは、単なるプラモ商品ではなく、特定の飛行機を忠実にスケールダウンした特定の模型であり、特定の要素をくまなく再現し、飛行機という実物を模型の姿で見る事が出来るというモノなのではないだろうか。

そしてその基準から外れたモノは、モデラーにとって無価値であるばかりか、それはそのようなモノとして、言わば価値以下のモノとして問題にもされないのではないだろうか。とも思っていたのです。

私は数千個ものプラモデルという商品をコレクションしてみて初めてそれらの事、つまり模型の持つ価値というものの本質を知りました。

模型とは、特定の本物を忠実に再現した、特定の表現物を指すのだ。というしごく当然のことを。

思えば我ながら、随分遠回りをしてきたものです。またそれは随分高くも付きました。何しろ家一軒が建つくらいのコレクションをしてきたのですから。でもそれがあったからこそ、私はこうしてSWSというスケールモデルの開発に辿りつくことができたのですから、金銭には換えがたい大きなモノを得たことになります。

また「価値あるモノを作ろうとすれば、当然それに見合う時間と費用と熱意がかかる。」 ことも。

実は安く作る事も、また簡単に作る事も、やろうと思えば今の技術ならいとも簡単に可能なことなのです。
が、結局はそれが一番高く付くことが目に見えていることにも気がついたと言えば、いささかオーバーな表現になるでしょうか。

パーツ点数を極力抑え、ランナーを少なくすれば金型への投資は最小にすることが出来ます。同時に複雑なパーツもできるだけ作らず、大切な金型の磨きや調節もそこそこに止めてしまえば開発費用は大幅に節約が出来ます。
何より、商品の価格を驚くほど安価にすることも出来ます。

が、そうして完成させたお手軽なプラモキットは果たしてモデラーの興味と関心をそそるモノになるでしょうか。 その質問の回答に私はNoを出し続けてきました。

確かに、それが昔の、子供向けのキットやプラモデル商品ならばそれも有りかもしれません。 が、今やそれではもう世界中の本格派モデラーの満足を獲得出来るはずは無いのではないだろうか。と。

元々、プラモデルがこの世に出てきた背景には、誰でも簡単に模型や玩具を楽しむことができるというものがありました。

それがプラモの一番大きなメリットでもあり、また特徴でもあると考えられてきました。

一見、それはなるほどという風にも考えられるのですが、果たして本当でしょうか。

多彩な兵装パターンを実現する多数のパイロン。全てを埋め尽くしてフル装備したくなるのは男の子だからでしょうか?
ぜひ「アメリカ軍 エアクラフト ウェポンズ」と合わせてお楽しみくださいませ。(キットには写真にある増槽二本が同梱されております)

 

もしかして、今でもプラモデルという商品がそれだけの理由で供給され続けているのであれば少し悲しくなってきます。
何故ならそれは単にインスタントな、時間の短縮というメリットだけであったり、プラスチックの持つ本来の可能性を余りにも矮小して捉えられているのではないかと思うからなのです。

実はそのことこそが、私達がプラスチックに対して持っている最大の誤解、または間違った思い込みではないだろうかと思うのです。

時間と熱意をかけて、アイデアを投入すればするほど驚くような可能性を示してくれる万能の素材。 それがプラスチックというモノの本来の魅力ではなかったのでしょうか。
時間をかければ掛けるほど途方もないディティールや再現性を発揮してくれる素材が他にあるでしょうか。今まで余りにもお手軽に利用が出来たために実は魔法のような素材だったことに、改めて気がつかされたのは私だけだったのでしょうか。

お手軽だから安く模型商品が作れるという素材から、今やプラスチックは何物にも代え難い「万能の素材。魔法の素材」に再認識されるべき時に来ています。

たっぷりと時間を掛けた様々なアイデアが加えられた模型キット「SWS」の出現は見事にそれを物語っているように思えます。

模型を通じて本物を知りたい。本物を理解するためには十分な考証と正確なディティールと構造が再現されていることこそが本格派の模型である。

今や、この極めて真っ当なモデラー本来の要求が満たされる時代がやってきました。
それがまたどれだけ安心で嬉しい事であるのか、私にははっきりと判るような気がするのです。

お手軽な、いわば子供相手に製作された玩具のようなスケールモデルキットにもそれそのものが持つ基本的な価値というものがあります。 でも、本来のスケールモデルに要求されるモノとは、それらとはまた別次元に、スケールキットの基準というものがあるのではないでしょうか。

エンジンカウルからインテーク、バブルキャノピーへとつながる絶妙なライン取り。 力強くたくましいボディに垣間見える、飛行機特有のなんとも色気のあるライン。 SWSではそれらが全て造形師の感性を総動員してデザインされております。

その基準を忠実に再現していることこそが真のスケールモデルの品質価値だと私は考えるのです。モデラーであり、コレクターでもある私が納得出来るモノであること。

SWSはそんなあなたの満足を満たす為にこの基本コンセプトをこれからも守り続けて行きます。

さあ、SWSの次回作品、第4弾はいよいよあの、WWII最優秀にして最強戦闘機である「P-51D」がそのデビューを前に、開発の最終段階に入りました。

例によって、SWSのP-51Dは、全身これ力の塊のような仕上がりであなたを直撃します!

それは模型でありながら、まるで実機を学ぶように、また実機を本当に工場のラインで組み立ててゆくような製作工程と完成までの感覚が味わえるのです。

更に加えて言えば、それは例えようもないほどに再現された実機の構造と、その各部のデザインにいたるまでのモールドが正確に、且つ詳細に表現されており、正にP-51Dの実態というものまでが内包されています。

SWS P-51Dとは、文字通り、P-51Dの全てが味わえるというものです。

キットに採用されたマーキングは「MiGキラー」ことVA-176のもの。
詳細に再現されたSWSスカイレイダーの巨躯にふさわしいド派手なマーキングは、1/32スケールという納得のサイズならではの見ごたえある仕上がりとなるでしょう。

SWS P-51Dの醍醐味とは。

それは、私の50年来の夢であった、本物のようなP-51Dを自分の手で自分のモノに完成させることができるという、スケールモデル本来の姿そのものがそこにはあるのです。

SWS P-51D その最終仕上げにOKが出るまであと少し!!

50年以上もその瞬間を待ち続けてきた、一人の飛行機マニヤの私がOKを出すまでその作業はまだまだ続きます。

 

造形村 オヤジ 重田英行

 

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